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雨を避けて駆け込んだ喫茶店で、時計の長針は既に一周してしまった。
待てど待てど彼はやってこない。
約束の時間を決めるのはいつも彼なのに、遅れてくるのもいつも彼の方だ。
窓の外はいつまでも雨は止む気配もなく降り続いている。
あそこに雨雲がある。でも、今の私はどちらが東か西かなんてわからない。
「濡れたままだと、風邪引きますよ」窓の外を睨んでいた私に、誰かが声をかけてきた。
真っ白なタオルを渡してきたこの店の店員さんは、私と同年代の女性だった。
彼女の淡い唇に綺麗だと、女の私でも正直にそう思えた。
「待ち人来らず、ですか?」そう言うと彼女は珈琲カップを2つ、テーブルに置いた。
彼女は向かい側に座り、私に淹れたての珈琲を勧めながら静かに語り始めた。
「飲んでリラックス。コーヒーって合うも合わないも本人の好みなんです。あなたは彼と
「待ち合わせてた?昔、私がマスターに拾われた状況とそっくりだから、つい。
「一年ほど前、私も丁度同じ席で、ある人を待ちながら降り止まぬ雨を眺め続けてました。
「それでも、マスターは私のことを愛してくれた、きっとあなたも誰かに。ね!」
彼女の言葉と同時に扉が開き、その「誰か」と私はやっとデートを開始したのだった。
そう「彼」ルー大柴と。

合作 オーロラ日和/ゆゆ/遠野杏子
(責任編集・オーロラ日和)
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2013.04.24 Wed l 合作 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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